『宗方姉妹』(むねかたきょうだい)は1950年(昭和25年)8月8日公開の小津安二郎監督の日本映画。
当時の新東宝が力を入れていた文芸大作路線の一作である。監督には松竹から小津安二郎が招かれ、小津にとっては初めて松竹を離れて制作した映画となった。ストーリーは大佛次郎の同名小説を原作とし、因習にとらわれて生きる姉と奔放な妹を対比させながら変わりゆく家庭の姿を描いている。
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The Munekata Sisters (1950) / 宗方姉妹のあらすじ
京都の寺を間借りする宗方忠親(笠智衆)が、娘の満里子(高峰秀子)に東京での生活を聞いているとパリ帰りの田代(上原謙)がやってきた。忠親は、妹・満里子の面倒を見たり失業中の夫・三村亮助(山村聡)を抱えてバーで働いている節子(田中絹代)の身の上を案じていた。満里子が、なぜ田代と結婚しなかったのかと節子に聞くと自分の気持ちに気づくのが遅かったと答える。亮助は節子に離婚話を持ちかけ、抗議する彼女を殴ったが、発作で倒れ亡くなった。節子は、田代に夫の死を背負ったままでは再婚できないと打ち明けるのだった。
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